漢字の形作り①
こんにちは。
漢字はひらがなと違って数が多いです。常用漢字だけでも文化庁のHPによると、
「常用漢字表には,2,136の字種とその字体,4,388の音訓(音2,352,訓2,036),加えて,付表に116(123の表記)の熟字訓(2字以上で読み方が決まるもの)や当て字などが示されています。」
とのことで、ちなみに常用漢字表とは、
「一般の社会生活において,現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安を示す」
とのことです。
その他に、人名漢字(名前に使っていい漢字)や旧字体(常用漢字が新字体であり、それより以前に使われていた漢字「殘」「會」「條」など)などもあり、また一字で楷書、行書、草書その他にも書き方は色々あるので、一字一字はとても覚えきれません。
そこで字の形の取り方の基本がわかれば、少し書きやすくなると思います。少しご説明します。
漢字には、
- 縦線
- 横線
- 斜め線
- 点
などの線質や、
- とめ
- はね
- はらい
などの書き方(毛筆で言うと筆運び)や、
- へん
- つくり
- かんむり
などの部首
と分け方は色々ですが、全てこういうもので作られていますね。
これのコツがわかれば形作りはできてきます。
1.線質
形作りの前に線質を使いこなすのがまず基本となります。
まず、横線です。「一」を書きました。
分かり易いように筆ペンで書きました。ペンを入れた所を起筆、話した所を収筆といいます。
横線を引くときに定規で引いたときのように入り込みも結びもないと弱々しく、曲がりやすい字になってしまいます。
また、少しだけ山なりにします。定規の線や活字とは違い、趣のある字になります。
ペンで書くとこんな感じです。一本の横線であれば山なりに、二本であれば少し向きを変えて上の線を反らせます。
三本であれば真ん中の線はほぼまっすぐにします。
あまり上げすぎたり、起筆や収筆をつけすぎたりしないようにしましょう。
良くない例
縦線も同じです。
起筆をつけて線を引き、そのまま勢いにまかせて引かないように、引きたい長さになったら丁寧に止めたり伸ばしたりします。
※起筆をつける
縦線と横線が上手く引けるようになれば、字が見違えるように変わります。