字が上手になりたいんです!!

ペン習字教師20年でつちかったノウハウと日々のこと

漢字の形作り⑥

 

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  • かんむり(冠)とかまえ(構)

 

「かんむり」

「かんむり」は名前の通り一番上にある部首です。

「かしら」(あみがしら、はつがしらなど)も同じ部首です。

    まず「かんむり」のある漢字の筆順は、一番にかんむりを書きます(  ただし「漢」など、「へん」がついてるものは「へん」から書きます)。

 「かんむり」はなるべく細く書きましょう。漢字の3分の1または4分の1くらいです。「かんむり」だけで幅を取ると長細い漢字になるか、下の字がつぶれて読みにくいです。

   「かみがしら」(髪)のような字数の多いものは2分の1くらいになってしまいますが、その分下の字を細くします。

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 左から、

あなかんむり(例:空)

うかんむり(例:字)

けいさんかんむり 又は なべぶた(例:衣)

あみがしら(例:置)

かみがしら(例:髪)

はつがしら(例:発)

 

「かんむり」の点の書き方

 斜めの点は横線から浮かせます。真っ直ぐの点は横線に付けます。

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 「かまえ」

「もんがまえ」「くにがまえ」などがよく使いますね。

   どちらも縦線をなるべくまっすぐに立てて書きます。

 

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   左から、

もんがまえ(例:間)

はこがまえ(例:医)

きがまえ(例:気)

くにがまえ(例:国)

ほこづくり 又は ほこがまえ(例:成)

 

 「もんがまえ」の筆順は正しく書けますか?漢字の筆順はほとんどが左から右へ、または上から下へ書いていきます。

   「もんがまえ」は左から右に書きます。

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  • たれ (垂)とにょう(繞)

「たれ」のある漢字はバランスの取り方が難しいです。

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 左から、

しかばね 又は かばね(例:屋)

がんだれ(例:原)

まだれ(例:広)

やまいだれ(例:病) 

 

「たれ」の形の取り方は、左の払いをあまり広げないこと、「たれ」の中に下の字を格納しないことです。

下の右「庫」「居」は、車と古が右に寄りすぎているためにアンバランスです。

 

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 「にょう」は、これまた形が取りにくいです。皆さん苦労しています。

 「にょう」の下の払いは左に大きく空白があり、急な下り坂を降りると平坦な道になる、ようなイメージで書きます。

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左から、

しんにょう(例:送)

きにょう(例:起)

えんにょう(例:延)

きにょう(例:魅)

 

 特に「しんにょう」は、どのように形をとればいいのかを迷う人が多いようです。

 「ろ」や「3」のようにならないように。また、下の払いを平坦にしません。

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払いの右側も空白がないと、横広がりの漢字になってしまいます。

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 部首はたくさんあるの全てを書き切れません。また書いて行きたいと思っています。

 一字一字を全てはなかなか覚えられませんが、基本である

  ・中心を通す

  ・右上がり、右下がりにせず、なるべく平行に

  ・縦線を真っ直ぐに引く

  ・大きさを揃える

は全ての文字に通じますので意識して書きましょう。