硬筆書写技能検定 理論問題について
硬筆書写技能検定の受検を受けた方がいいと言っても、どれだけ難しいのか不安になりますよね。
日本書写技能検定協会のホームページに過去の試験問題例から合格ラインの解答、筆記具、試験のルール、試験会場など詳しく掲載されています。
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ここではもう少しかみ砕いて説明しようと思います。
検定試験には、1級、準1級、2級、3級、4級、5級があります。1級は指導者程度、5級は小学校3年生以上が対象と幅広いです。
一つずつ合格しないと1級に達しないのではなく、どの級から受けてもいいですが、硬筆の練習を始めて間がない大人の方(大学生、専門学校生含む)には3級から勧めています。
中・高生も3級でも良いですが、4級から順番に、という手もあります。
小学生のお子さんと一緒に、という方は5級からでも。新鮮な気分になりますよ。
ではおすすめの硬筆3級の検定問題はどのようなものか、まず理論はこのような問題です。
書道の良いところは法律などのように毎年問題が変わらないことですね。小学校に習ったことは何十年前に習ったことでも大体通用しますので、思い出せれば勉強の必要もないくらいです。
※大体、というのは国が常用漢字、教育漢字を増やしたり、規定を変更したりしているからですが、旧字体や旧仮名遣いでなければ、ほぼ変更はないと思われます。
硬筆3級の検定問題
理論問題
回答は最後にあります
7問
次の漢字の部分(へんとつくりなど)の名称をひらがなで答えましょう。
① 油 の 氵
② 解 の 角
③ 冠 の 冖
④ 確 の 石
⑤ 礼 の ネ
⑥ 料 の 米
⑦ 部 の 阝
⑧ 幅 の 巾
⑨ 花 の 艹
⑩ 延 の 廴
平成11年度第1回問題より
8問
筆順のうち、正しいと思うものは〇、よくないと思うものは✕をつけましょう。
9問
傍線の字を常用漢字(かい書)に直しましょう
平成11年度第1回問題より
10問
常用漢字の字体から見て、誤り又は不適当な字があれば正しく書き改めましょう。全文を書き直してはいけません。
平成11年度第1回問題より
以上、3級の検定理論問題は、へんとつくり等の部首、筆順、行書から楷書への変更、間違い探しの4問です。
以下、答えです。
理論回答
第7問
①さんずい②つのへん③わかんむり④いしへん⑤しめすへん⑥こめへん⑦おおざと
⑧はばへん(きんべん)⑨くさかんむり⑩けんにょう(えんにょう、いんにょう)
第8問
①〇 ②〇 ③✕ ④✕ ⑤✕ ⑥〇 ⑦〇 ⑧〇 ⑨〇 ⑩✕
第9問
①海峡②着工③歳月④経⑤昨年⑥開通⑦激流⑧幾多⑨困難⑩完成
回答は↑です。
全文の内容は↓です。(全て直すと誤りになります)
明石海峡大橋は着工から10年という長い歳月を経て昨年4月開通した。毎秒4メートルを超える激流の中、幾多の困難を乗り越えて完成した世界一長いつり橋である。
第10問
いかがでしたか?
基本的なことでも「あれ、どうだったかな」と思うところがあったかと思います。
かなりひねった問題もありますし。
でも少し基本を習えば難しくはありませんよ。