年賀状の季節になりました 筆ペンの年賀状③
謹賀新年 を書く
謹賀新年は、「謹(つつし)んで新年のおよろこびを申し上げます」という意味の賀詞です。
「賀正」「迎春」よりもあらたまった言葉なので、目上の人に送るときにも適しています。
注意すること
謹賀新年を書くとき、「謹」の字の大きさに合わせてあとの3文字も書いていきます。画数が多いので「謹」が大きくなりがちです。大きくなると「年」が入らなかったり、せっかくの絵に字が重なったりします。どんどん字が小さくなるのもバランスが良くありません。
あらたまった年賀状の時は真っ直ぐ中心をとおす
もちろんセンス良く字をレイアウトするなら、どのようにしても自由ですが、目上の人などに出すときは、4文字熟語は字が傾きがちになるので気を付けます。
楷書の年賀状
前回と同じ「筆ごこち」で書きました。少し細く書いてみました。
あまり会わない目上の人には、
皆様のご多幸をお祈り申し上げます
ご健康とご多幸をお祈り申し上げます
などを添えても良いと思います。
行書の年賀状
これも筆ペンは「筆ごこち」です。
もう少し太く書ける筆ペンでもいいですが、4文字の漢字なので、細字の筆ペンを少し強く書くと、充分筆っぽい年賀状になります。
書くときに気を付けること
- 「謹」は正方形になるように、「賀」は縦長の長方形になるように形作ります
- 「新」の右下の「木」は楷書も行書も「ホ」としても良いです。「木」ももちろんOK。
- 「年」の最後の縦線は中心よりほんの少し右に書きます。
- 「新」や「年」の最後の縦線は、スピードをつけて引くのではなく、ゆっくり引きます。 何も考えずに書いていると線があらぬ方向へ曲がっていくので注意です。
行書は楷書より心持ち線を上向きに、但し中心は通します。
1行に書くとバランスが取れないようなら「新年」から改行してもいいですね。