縦書きの文章の書き方①
前回までひらがなの書き方を1字ずつ説明しましたが、字を複数組み合わせないと文章にはなりません。
今回は字の組み合わせ方を説明します。
まず縦書きです。
1.字の大きさ
文章の字は、同じ大きさでないと読みにくいです。
でもご覧のとおり(①)、細長い字、平べったい字、小さな字や大きな字が交じりあっています。
全て同じ大きさにすると(②)、原稿用紙に書いたように秩序正しい感じになります。最初は大きさを揃えることから始めるのはいいですが、少し重い字になってしまったり、スカスカした文章になることがあります(③)。
ある程度字の形が整ってきたら、中心を合わせて[ぬ]や[わ]などで広げたり、[き]や[よ]などで狭めたり、[り]や[し]などは細長くしたりすると流暢な文面になります。
これに漢字が組み合わされます。漢字はひらがな(カタカナも)より少し大きめに書くとバランスがよいです。
2.中心の取り方
とにかく最初は中心を合わせることを意識しましょう。
中心が合わないとジグザグの文章になり読みづらいです。(④)一番最初に書いた字の中心がどこなのかを見て、字を書くごとに一番最初の字がどこにあるかを確認します。書く前にここが中心と決めて書くのもいいです。
用紙に罫線がある場合は、字と線の間に左右同じくらいの余白があるように書きます(大きすぎたり、どちらかに寄ったりしないように)。
あとは右上がり(⑤)や右下がり、上がったり下がったり線が定まらないのも文章のバランスが取れません。クセがついてしまっている人は自分が書く字から1ミリ2ミリ修正するだけでずいぶん違います。
ゆっくり字が書けるときに試してみて下さいね。