字が上手になりたいんです!!

ペン習字教師20年でつちかったノウハウと日々のこと

2017-01-01から1年間の記事一覧

年賀状の季節になりました 筆ペンの年賀状④

迎春 を書く 「新年を迎える」「新春を迎える」という意味の年賀状に使う言葉です。 どちらかと言うと友人など親しい人に送るときに使うようです。 注意すること 「迎春」は2文字なので、添え書き(今年もよろしくなど)が短ければ、大きめに書いた方がよい。 …

年賀状の季節になりました 筆ペンの年賀状③

謹賀新年 を書く 謹賀新年は、「謹(つつし)んで新年のおよろこびを申し上げます」という意味の賀詞です。 「賀正」「迎春」よりもあらたまった言葉なので、目上の人に送るときにも適しています。 注意すること 謹賀新年を書くとき、「謹」の字の大きさに合わ…

年賀状の季節になりました。筆ペンの年賀状➁

明けましておめでとうございます を書く 「明(あ)けましておめでとうございます」と年賀状に書く場合、このように書くことができます。 この筆ペンは前回の「美文字筆ペン 細字」です。 楷書で書きました 注意すること 文字数が多いので、中心が左や右へ寄…

年賀状の季節になりました 筆ペンの年賀状

筆ペンで年賀状を書く 筆ペンは筆より気楽に筆らしく書ける筆記用具ですが、使い方が難しいと苦手意識がある人も多いと思います。 前回ご紹介したように筆ペンにも多種多様なモノがあり、昔よりかなり書きやすくなっています。 でも年賀状は枚数をこなさなけ…

年賀状の季節となりました。 筆ペン11選

早いもので今年も11月になり、年賀状も発売されて年賀状を書く季節となりました。 といっても年末は特に忙しいし、年賀状はもっぱらパソコンやスマホからダウンロードしたり、年賀状ソフトを使うという人も多いと思います。 でも、本当は年賀状は手書きで書…

硬筆書写技能検定 実技の勉強法⑥

硬筆書写技能検定 3級検定実技問 第6問 掲示(ポスター書き) 掲示は、B4サイズの指定用紙に横書きで体裁良く書く問題です。 筆記用具は油性マーカーと呼ばれるもので、筆ペンや水性マーカーを使うことはできません。 油性マーカーは解答用紙の裏までにじ…

硬筆書写技能検定 実技の勉強法⑤

硬筆書写技能検定 3級検定実技問題 第5問 はがき宛名書き はがきの表書き(宛名書き)の問題には、 「はがきの表書きを縦書きで体裁よく書きなさい」 と書いてあります。 ですので縦書きであれば、楷書でも行書でもなんでもいいということです。 といってひ…

硬筆書写技能検定 実技の勉強法④

硬筆書写技能検定 3級検定実技問題 第4問 楷書(かい書)の横書き 楷書の横書きは、日常でよく書いていると思います。 検定試験には時間制限もあり悠長なことしていられませんが、楷書は「ていねいに書く」が基本なので、できる限り実践したいところです。…

硬筆書写技能検定 行書の勉強法

硬筆書写技能検定 2級、3級の行書の書き方 3級検定試験問題の第2問、第3問に出題される行書 についてです。 書道を習ったことがあれば、行書と聞いても違和感がないと思います。でも日常で仕事や申込書や届出等をするときの手書きは、丁寧な楷書が求め…

硬筆書写技能検定 実技の勉強法③

硬筆書写技能検定 3級検定実技問題 第3問 行書の縦書き 行書の縦書き問題です。 行書は第2問でも出題がありましたが、楷書が一画一画丁寧に書くのに対して、行書は続け書きをしたり、線を省略したりする書体です。行書よりもっと省略した形が草書で、これ…

硬筆書写技能検定 実技の勉強法②

硬筆書写技能検定 3級検定実技問題 第2問 漢字(楷書・行書) 第2問は5通りの2文字熟語を、楷書と行書で書く問題です。 楷書は常用漢字として普段使っている漢字です。行書は漢字をを速く書くためのものであり、楷書を少し崩して書きます。 筆記用具は…

硬筆書写技能検定 実技の勉強法①

硬筆書写技能検定 3級検定実技問題 硬筆3級検定の理論問題の次は、メインの実技問題です。 実技と理論は両方合格点に達していないと、合格にはなりません。 理論がどれだけ出来ても実技が出来ないと合格にはならないと言うことです。もちろん逆も然りです…

硬筆書写技能検定 理論問題の勉強法④

硬筆書写技能検定 3級理論問題 第10問 間違い探し 第10問は常用漢字で書かれた文章の中に、常用漢字でないもの(線や点が抜けていたり多かったりするもの、旧字体、書写体で書かれているもの等)を探す問題です。 間違っている箇所は10問です。間違い…

硬筆書写技能検定 理論問題の勉強法③

硬筆書写技能検定 3級理論問題 第9問 草書 第9問は漢字の草書を常用漢字の楷書に戻す問題です。 常用漢字の楷書は、払いやはねのちょっとした違いはありますが、概ね一通りと思っていいです。ただし草書は、古典でいろいろな書家がいろいろな草書を書いて…

硬筆書写技能検定 理論問題の勉強法②

硬筆書写技能検定 3級理論問題 第8問 筆順 筆順も常用漢字の筆順全部覚えるのは大変です。 基本の原則もありますが、原則から外れている筆順の漢字も多いのでテゴワイです。 原則に固執すると変化球の問題が出たときに失敗してしまいます。 それでも迷った…

硬筆書写技能検定 理論問題の勉強法①

理論の勉強法 理論問題は前回記事にした4問で、1問が100点(1問が10ある場合は各10点、5ある場合は各20点)合計400点満点です。 400点中、275点以上取れれば理論は合格です。 各70点でも280点で合格ですので、全問正解しなくても…

硬筆書写技能検定 理論問題について

硬筆書写技能検定の受検を受けた方がいいと言っても、どれだけ難しいのか不安になりますよね。 日本書写技能検定協会のホームページに過去の試験問題例から合格ラインの解答、筆記具、試験のルール、試験会場など詳しく掲載されています。 ↓ www.nihon-shosh…

硬筆書写技能検定の受験をおすすめする理由

ブログ名が「字が上手になりたいんです‼︎」でもありますし、書写検定のなかでもまずは硬筆書写技能検定について書こうと思います。 まずはなぜ受験をおすすめするのか、です。 私が硬筆書写技能検定を受けようと思った理由 受験をためらう理由 受験をおすす…

硬筆・毛筆書写検定試験を受けてみませんか?

硬筆・毛筆書写技能検定 硬筆・毛筆書写技能検定 書写技能検定とは 検定試験を受けるメリット 検定試験を受験するために必要な物 硬筆 毛筆 書写技能検定は知っていますか? おけいこで書道塾に通った人は、書道誌のお手本をもらって毎月提出して、何級、何…

木や木のつく漢字

「木」という漢字。書きやすそうにみえますが、結構奥深い漢字です。 その上、へんやつくり、かんむりにもなる変幻自在な漢字です! ということで(^_^;)、今回は「木」の書き方です。 木(き、もく、ぼく) 印刷文字を見て見ましょう 木 鏡合わせのように均…

心や心のつく漢字

字を書いていて、書きづらい、不恰好になる、とい特定の字はないですか? 教えていても苦手な字というのはだいたい同じような字の場合が多いです。 一度上手く書けるようになると、コツを忘れなければずっと書けるようになります。 心 心(こころ、しん)は…

この漢字で合ってる?間違えやすい漢字②

学生時代(主に義務教育)に漢字のテストで必死に筆順を覚えませんでしたか? でも「どんな筆順で書いても字は同じなんじゃない?」と疑問だった人もいるんじゃないでしょうか。 私も少しくらい違ってもいいと思っていたクチです。 よく間違える筆順の漢字 …

この漢字で合っている? 間違えやすい漢字

めっきり涼しくなり秋を感じるこの頃です。読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋、そして習い事の秋。 何かを始めるのは1月、4月、10月が多いのではないでしょうか。 色々な知識を深めるにはよい季節ですよね。っていっているうちにあっと言う間に冬のよう…

漢字の形つくり⑨

印刷文字と手書き文字 明朝体の印刷文字を見て、自分が知っている字と違うなと思うことがあります。 印刷文字も間違っていないのですが、見栄えや見やすさ的には少し変えた方がいいです。 これは好き嫌いもあるのでご参考までに。 印刷文字と手書き文字の違…

漢字の形作り⑧ 

手書き文字と明朝体 パソコンなどで日常によく使う書体は、印刷文字だと明朝体を使うときが多いと思います。 また、現代の日本で日常によく使う手書き文字の形も明朝体に近い楷書が多いのではないでしょうか。 楷書とは、文化庁の報道発表「常用漢字表の字体…

漢字の形作り⑦

文字を書くのに正解はひとつではありませんが、守らなければならないことはいくつかあります。 「口」の書き方 口は逆台形になっている 「口」は印刷文字だと正方形のものが多いですが、手書きの漢字は、上の横線が下の横線より長い逆台形です。 同じく「四…

漢字の形作り⑥

かんむり(冠)とかまえ(構) 「かんむり」 「かんむり」は名前の通り一番上にある部首です。 「かしら」(あみがしら、はつがしらなど)も同じ部首です。 まず「かんむり」のある漢字の筆順は、一番にかんむりを書きます( ただし「漢」など、「へん」がつ…

漢字の形作り⑤

4.部首 へん、つくり、かんむり、かまえなど、漢字を形にする部位に名称をつけたものです。 全ての漢字は部首の組み合わせです。 ・「へん(偏)」と「つくり(旁)」 まずは、部首の王道(?)である「へん」と「つくり」の関係を見ていきます。 大部分が…

漢字の形作り④

こんにちは。 「とめ」「はね」「はらい」の書き方です。 毛筆は筆を使うので、筆運びや筆の返し方など複雑な要素がありますが、ペンの場合は複雑なことはあまりありません。 名前の通り、線の終わり(収筆また終筆)を「とめ」る、「はね」る、「はら」う、…

漢字の形作り③

こんにちは。 漢字の形のつくり方の続きです。 2 「とめ」「はね」「はらい」 学校の書道では、最初に「とめ」「はね」「はらい」を習うのではないでしょうか。 この3つは〔線質〕の回で少し説明した、一つ一つの線の終え方である収筆、または終筆のことで…