硬筆書写技能検定 実技の勉強法⑥
硬筆書写技能検定 3級検定実技問
第6問 掲示(ポスター書き)
掲示は、B4サイズの指定用紙に横書きで体裁良く書く問題です。
筆記用具は油性マーカーと呼ばれるもので、筆ペンや水性マーカーを使うことはできません。
油性マーカーは解答用紙の裏までにじむのに対し、筆ペンや水性マーカーは裏までにじまないので、筆記用具を正しいもの使っているかどうかが分かってしまいます。
油性マーカーを選ぶとき「中字・丸軸」(角軸はだめ)であればいいと思います。
あとは書いてみて自分にあったペンで書きましょう。
また、油性マーカーはふたをせずに放置しておくと、すぐに軸が乾いてしまいます。緊張して、書いていないときにふたをしないでペンが使えなくなることもあるので、使い勝手のいいペンを予備も含めて2本は用意しておきましょう。
掲示文の勉強法
1.掲示問題も他の問題と同じく真っ直ぐ書く事、大きさを揃えることが大切です。
2.問題は行も字数も決まっていませんから、一通りではなく、何通りかのシュミレーションをします。本番では下書きもできません。
3.必ず出る字は、月 日、午後(前)、時です。
よく出る字は、場所、日時、とき、ところ、円、主催、申込です。他にもテキストや過去問を見て、出そうな時はよく練習しましょう。
10分程度で書きました。
注意点
上の解答例から注意点を見ていきます。
左右のオレンジの縦線はここから字が出ないようにするための補助線です。本番で補助線や印をつけた場合、必ず消します。
また、B4用紙で練習するときは、本番の用紙には受験番号を記入する枠があるので、下から4センチは使わないようにして練習しましょう。
① まず題名は1番大きく書きます。左右の余白が同じくらいになるのがベストなので真ん中の字(この場合は「く」「り」)を中心に持ってくるように配分します。
② 「11月」が大きくなり、先細りしてしまいました。題名より小さめに書くようにします。
③ 日付より時間を小さくしてみました。日付と同じ大きさでも体裁良ければいいです。
④ この行も大きく書きすぎて先細りしてしまいました。
⑤ 上の行が大きくなったので字を小さくしました。できれば上の行も同じ大きさの字でまとめた方がバランスがいいです。
⑥ 主催は題名の次に大きく書こうと思い、大きすぎて書きづらくなってしまいました。できれば左右の縦線の中に入れたいところです。どうしても入らなくなったらキリのいいところで改行してもかまいません。でもできれば1行に収めたいです。
油性マーカーで体裁良く字を書くのは、他の問題より時間がかかります。
第1問の速書き問題以外は、理論問題、実技問題ともに書く順番はどれからでも自由ですが、掲示書きがそんなに得意じゃない人は、1時間の受験タイムのうち、15分は費やす方がいいです。焦ると最後まで書き切れないと困るからです。
第6問に15分、それ以外を35分~40分程度で終われるようにし、時間配分をしながら練習しましょう。