漢字の形作り④
こんにちは。
「とめ」「はね」「はらい」の書き方です。
毛筆は筆を使うので、筆運びや筆の返し方など複雑な要素がありますが、ペンの場合は複雑なことはあまりありません。
名前の通り、線の終わり(収筆また終筆)を「とめ」る、「はね」る、「はら」う、だけです。
1.とめ
赤い〇印が「とめ」です。
「とめ」をしていない線は、急いでなくても急いで書いたような線になります。
きちんとした楷書で丁寧に書くときは、最後に一度線を止めましょう。横線は心持ち線を下げ、縦線は線をたどって戻るようにするとしっかりした「とめ」になります。あまりやりすぎないように。
2.はね
緑の丸印は「はね」青の丸印は「はらい」です。
「はね」は、ほとんどがはねた先に次の線があります。空気上で繋がっています。
ですので、「はね」を書くときは、全く何もない方向にはねるのではなく、次の線へと向かってはねてください。
また、「はね」には向かう場所によって角度が違います。角度が狭いと、字が狭く感じます。
この角度は字によって違いますが、迷ったときは次の線へと向かって縦線から30度〜60度を目安にはねるとゆったりとした線になります。
それぞれの漢字の適度な「はね」はまた詳しく説明しますね。
3.はらい
青の〇印は「はらい」です。
「はらい」は難しいです。
まず「左払い」です。
これは「線質」回の斜め線であり、線の角度はいろいろです。
コツとしては、
カタカナのノのように反った曲線にする
あまり勢いよく払わない
あまり長くしない
です。
「右払い」はさらに難しいです。
斜め下方向へ線を書いた後、下の面と平行に線の方向を変えます。
「右払い」のコツは
斜め下へ行く線を少し山なりにする
あまり勢いよく払わない
あまり長くしない
です。
「木」「水」のように左払いと右払いが両方ある場合は、だいたい同じ長さです(上記赤線まで)。勢いで右払いを長くする人が多いですが、形がアンバランスになってしまいます。
右払いはなんとなく長く伸ばしちゃいますね〜。私も調子に乗って伸ばし過ぎて失敗、ということが結構あります。
右払いは我慢して止める、を習慣付けるのがいいですね。