字が上手になりたいんです!!

ペン習字教師20年でつちかったノウハウと日々のこと

漢字の形作り④

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こんにちは。

 

「とめ」「はね」「はらい」の書き方です。

    毛筆は筆を使うので、筆運びや筆の返し方など複雑な要素がありますが、ペンの場合は複雑なことはあまりありません。  

    名前の通り、線の終わり(収筆また終筆)を「とめ」る、「はね」る、「はら」う、だけです。

    

1.とめ

 赤い〇印が「とめ」です。

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  「とめ」をしていない線は、急いでなくても急いで書いたような線になります。

    きちんとした楷書で丁寧に書くときは、最後に一度線を止めましょう。横線は心持ち線を下げ、縦線は線をたどって戻るようにするとしっかりした「とめ」になります。あまりやりすぎないように。

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2.はね

緑の丸印は「はね」青の丸印は「はらい」です。

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   「はね」は、ほとんどがはねた先に次の線があります。空気上で繋がっています。

    ですので、「はね」を書くときは、全く何もない方向にはねるのではなく、次の線へと向かってはねてください。

    また、「はね」には向かう場所によって角度が違います。角度が狭いと、字が狭く感じます。

    この角度は字によって違いますが、迷ったときは次の線へと向かって縦線から30度〜60度を目安にはねるとゆったりとした線になります。

    それぞれの漢字の適度な「はね」はまた詳しく説明しますね。

 

3.はらい

青の〇印は「はらい」です。

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   「はらい」は難しいです。

まず「左払い」です。

   これは「線質」回の斜め線であり、線の角度はいろいろです。

   コツとしては、

   カタカナのノのように反った曲線にする

   あまり勢いよく払わない

   あまり長くしない

です。

「右払い」はさらに難しいです。

   斜め下方向へ線を書いた後、下の面と平行に線の方向を変えます。

   「右払い」のコツは

   斜め下へ行く線を少し山なりにする

   あまり勢いよく払わない

   あまり長くしない

です。

    「木」「水」のように左払いと右払いが両方ある場合は、だいたい同じ長さです(上記赤線まで)。勢いで右払いを長くする人が多いですが、形がアンバランスになってしまいます。

 

    右払いはなんとなく長く伸ばしちゃいますね〜。私も調子に乗って伸ばし過ぎて失敗、ということが結構あります。

   右払いは我慢して止める、を習慣付けるのがいいですね。