硬筆書写技能検定 実技の勉強法①
硬筆書写技能検定 3級検定実技問題
硬筆3級検定の理論問題の次は、メインの実技問題です。
実技と理論は両方合格点に達していないと、合格にはなりません。
理論がどれだけ出来ても実技が出来ないと合格にはならないと言うことです。もちろん逆も然りです。
しかし3級であれば、少し字に自信がない人でも、いくつかのルールを覚えて実行すれば合格ラインに達すると思います。
検定協会のホームページに問題例と回答例が載っています。このブログにも問題例を載せています。
一度試してみてくださいね。
それでは実技問題第1問目は速書き問題です。
第1問 速書き
問題例です。
試験問題の解答順は、理論からでも実技からでも、苦手問題からでも得意問題からでも60分で終えれば自由ですが、第1問目だけは一番最初に一斉に行います。
所要時間は1分黙読、4分で書きます。
進行
1.最初に試験問題をもらったら、第1問目の問題用紙を裏向けします。(地方によっ方法が違うかも知れません・・)
2.試験官の合図で、1分間の黙読をします。
3.1分後、試験官の合図で書き始めます。
4.4分後、終了し解答用紙が回収されます。
注意点
1.黙読の時間で自分の間違えそうな字、句読点などじっくり確認します。ペンで書き込みなどはできません。
2.速書きは想像以上に緊張します。黙読をしながら手が緊張しないように力をぬきましょう。
3.字を丁寧に書きすぎないでください。速書きは全部書くことが第一です。字は読める程度で良いくらいに思った方がいいです。途中で時間切れになることが一番の惨事です。
4.速書きは3分で書き終えるよう練習しましょう。遅くても3分30秒で書き終えて、あとの30秒~1分は書き漏れや間違いがないかを入念に確認します。間違いが見つかったら落ち着いて訂正しましょう。訂正の仕方は次で説明します。慌てて間違った箇所を黒く塗りつぶしたりしてはいけません。
5.繰り返しになりますが、読めないほどの乱筆にならない限り、とにかく全て書き終える、そして間違えないように書くことが一番です。
訂正するときの注意点
解答例です。
間違えないのが何よりですが、検定試験本番は何が起こるか判りません。間違ってしまったときの対処法は覚えておきましょう。
間違ったら一本の斜め線を引いて訂正します。二重線の必要はありません。
字を抜かしてしまった場合、書ける場所へ挿入します。上でも下でも横でも、字が重ならないように判りやすく訂正します。近くに書く場所がなければ、下の空欄まで矢印を引いて訂正してもいいです。
書き方の注意点
解答例です。
この解答は全て書けていますが問題点があります。
① 字が大きすぎる
② 字が波打っている
③ 字が小さすぎる
④ 字間がそろっていない
⑤⑥ 数字など改行すると意味が通じないところで改行しない。この場合1762は詰めて1行に書く
ただしあまり神経質に考えなくても、数字や小さい「っ」などを途中で改行しない程度で良いです。
また、左と右の空白を揃えること、文章の字の大きさを極端に変えないことなども気を付けたいところです。
他の課題は丁寧、正確を大切にします。速書きも読めなければ意味がありませんが、とにかく、
速書きは全文を1字ももらさないように書く
を目指してください。