字が上手になりたいんです!!

ペン習字教師20年でつちかったノウハウと日々のこと

硬筆書写技能検定 理論問題の勉強法②

 

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 硬筆書写技能検定 3級理論問題

 

第8問 筆順

  筆順も常用漢字の筆順全部覚えるのは大変です。

 基本の原則もありますが、原則から外れている筆順の漢字も多いのでテゴワイです。 原則に固執すると変化球の問題が出たときに失敗してしまいます。

 それでも迷ったときはやはり原則に沿って回答するのが無難です。〇✕の問題なので2分の1の確率ですから。

1.上から 下へと書く筆順

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 かんむりで構成されている漢字は、ほとんどが上から下へ書きます。

 ただし、下のように「かんむりの筆順」があるときは左から右へ書きます。

 これにも例外はあり、「常」「尚」「肖」の上は真ん中から左、右の筆順です。

 

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2.左から右へ書く筆順

 

 へんとつくりで構成されている漢字は、左から右へ書きます。

 へんとつくりの間に部首が入っている場合、「側」「術」「樹」なども同じです。

 また、へんの筆順は大部分が上から下へ書きます。 

 

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3.似たような漢字の筆順 

 

田、甲 

「田」の中の+は縦書いて横です。

「田」の縦線が枠(口)から下へ突き出ないときは縦が先です。「町」「異」「番」など。

    上だけが突き出る「由」「笛」は縦が先なのです。ややこしいですが、同じ形なので一字だけでも覚えると応用が効きますね。

「甲」の中の+は横書いて縦です。

「里」「野」「申」など。

 

車、東、朝

この3つの字は似ているのですが、上の原則によって筆順が違います。

「車」は上から下へ書いて、真ん中の線で終わります→上から下の原則に基づいています。

「東」は真ん中の縦線書いてそこから左払い、右払いを書きます→上から下、左から右の両方の原則を使います。

「朝」の場合先に+、その後に日、+、の順に書き、月を書きます→へんは上から下へ書き、つくりを書く両方の原則です。

 

 

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4.間違えやすい漢字の筆順

 

九、及

この2文字は間違えやすいです。字画も少ないのでこのまま覚えましょう。

「旭」「吸」などで応用できます。

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有、友、止、

この3つも間違えやすく、問題になりやすいです。

「有」は「右」の書き順と同じ→縦から横

「友」は「左」の書き順と同じ→横から縦

「止」は横から縦でも間違いではないですが、下の書き方を覚えた方が確実です。

 

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芽、過、可、帯、楽

 いずれも間違えやすい筆順なので覚えましょう

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硬筆書写技能検定 理論問題の勉強法①

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理論の勉強法

 

 理論問題は前回記事にした4問で、1問が100点(1問が10ある場合は各10点、5ある場合は各20点)合計400点満点です。

 400点中、275点以上取れれば理論は合格です。

 各70点でも280点で合格ですので、全問正解しなくても合格できます。

 といっても実技問題と理論問題は別採点のため、両方クリアしてないと合格にはなりません。

 

 

  まず「3級合格のポイント」を購入しましょう。以前購入したことがあったらそれで充分。家族友人が持っていたら、つかの間借りてもいいです。 

 

第7問 漢字の部首名(部分の名称)

 

 

 当然ですが、部首の名前を覚えます。

 部首は214種類(諸説あり)あるそうですが、全部覚える必要はありません。

 「3級合格のポイント」には練習問題と2年分の過去問があり、また出る率が高いものを一覧にして記載しているので、3級はポイントを押さえておきます。

  最初に全問正解しなくても大丈夫としましたが、第7問は比較的取りやすく、勉強しやすいのでできれば点をかせぎたいところです。

 覚え方

 

  • 漢字が名前になっている名称〔( )は例 〕

1.へん

 やまへん(岬)、あしへん(路)、おんなへん(好)、うしへん(牧)、きへん(機)、かねへん(鉄)、ごんべん(話)、はばへん(幅)、やへん(短)、たにへん(欲)、しょくへん(飲)、いとへん(細)、 など

2.かんむり・かしら

 ひとかんむり(命、令)、うかんむり(安、宿)、あなかんむり(空、究)、

 たけかんむり(筆、籍)、あめかんむり(雪)など

3.つくり

 かたな(初)、すん(村)、また(収)、ひ(比)など

4.かまえ

 くにがまえ(固)、かぜがまえ(風)、もんがまえ(開)、など 

 

  • 漢字がそのまま名前になっている名称

 くさかんむり(草)、ぎょうにんべん(行)、はつがしら(発)など

 

  • 形が名前になっている名称

 しめすへん(礼・「示」がもとになっている)、のぎへん(秋・「ノ」と「木」がもとになっている)、さんづくり(形)、りっとう(利)、ふでづくり(筆)

 

  • セットで覚えておいた方がよい名称

・がんだれ(原)、まだれ(座)、やまいだれ(病)

・また(収)、るまた(投)、ぼくづくり(牧)

・しんにょう(道)、そうにょう(起)えんにょう(延)

・こざとへん(阿)、おおざと(郡←つくり)

・れっか(点)、したごころ(恭)、したみず(泰)

・しめすへん(礼)、ころもへん(被)

・さんずいへん(池)、にすい(冷)

 

  • その他覚えておいた方がよい名称

おおがい(類←つくり)、ふるとり(惟←つくり)、ぎょうがまえ(術)

ほこがまえ(成、我)、きにょう(魅)、しかばね(届)、けものへん(独)など

 

  • 間違えやすい名称

とかんむり(房)、おのづくり(新)、うけばこ(出)、はこがまえ(区)

など

 

ほとんどが見たまんまなので覚えやすいですが、その分ひっかけ問題のような、変化球の名称が10問中5問以上入ってくるようです。

特に「最」の日はひらび、「明」の日はにちへん

  「即」のつくりはふしづくり、「部」のつくりはおおざと

などちょっと間違えやすい問題は出やすいので、重点的に覚えるといいです。

また、”「村」の「木」の部分は ” というように問題が出ますから、間違っても「寸」の名称を書かないように気をつけましょう。

 

 

 

 

硬筆書写技能検定 理論問題について

 

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 硬筆書写技能検定の受検を受けた方がいいと言っても、どれだけ難しいのか不安になりますよね。

 日本書写技能検定協会のホームページに過去の試験問題例から合格ラインの解答、筆記具、試験のルール、試験会場など詳しく掲載されています。

          ↓

www.nihon-shosha.or.jp

 

 ここではもう少しかみ砕いて説明しようと思います。

 

 検定試験には、1級、準1級、2級、3級、4級、5級があります。1級は指導者程度、5級は小学校3年生以上が対象と幅広いです。

 一つずつ合格しないと1級に達しないのではなく、どの級から受けてもいいですが、硬筆の練習を始めて間がない大人の方(大学生、専門学校生含む)には3級から勧めています。

 中・高生も3級でも良いですが、4級から順番に、という手もあります。

 小学生のお子さんと一緒に、という方は5級からでも。新鮮な気分になりますよ。

 

 ではおすすめの硬筆3級の検定問題はどのようなものか、まず理論はこのような問題です。

 書道の良いところは法律などのように毎年問題が変わらないことですね。小学校に習ったことは何十年前に習ったことでも大体通用しますので、思い出せれば勉強の必要もないくらいです。

 ※大体、というのは国が常用漢字、教育漢字を増やしたり、規定を変更したりしているからですが、旧字体や旧仮名遣いでなければ、ほぼ変更はないと思われます。

 

 硬筆3級の検定問題

 理論問題

回答は最後にあります

 

7問

次の漢字の部分(へんとつくりなど)の名称をひらがなで答えましょう。

① 油  の   氵
② 解  の   角
③ 冠  の   冖
④ 確  の   石 
⑤ 礼  の   ネ
⑥ 料  の   米
⑦ 部  の   阝
⑧ 幅  の   巾
⑨ 花  の   艹
⑩ 延  の   廴

平成11年度第1回問題より 

 

 

 

8問

筆順のうち、正しいと思うものは〇、よくないと思うものは✕をつけましょう。

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 9問

傍線の字を常用漢字(かい書)に直しましょう

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 平成11年度第1回問題より

 

10問

 常用漢字の字体から見て、誤り又は不適当な字があれば正しく書き改めましょう。全文を書き直してはいけません。

 

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 平成11年度第1回問題より

 

以上、3級の検定理論問題は、へんとつくり等の部首、筆順、行書から楷書への変更、間違い探しの4問です。

以下、答えです。

 

 

 理論回答

 

第7問

①さんずい②つのへん③わかんむり④いしへん⑤しめすへん⑥こめへん⑦おおざと

⑧はばへん(きんべん)⑨くさかんむり⑩けんにょう(えんにょう、いんにょう)

 

第8問

①〇 ②〇 ③✕ ④✕ ⑤✕ ⑥〇 ⑦〇 ⑧〇 ⑨〇 ⑩✕

 

第9問

①海峡②着工③歳月④経⑤昨年⑥開通⑦激流⑧幾多⑨困難⑩完成

回答は↑です。

 

全文の内容は↓です。(全て直すと誤りになります)

明石海峡大橋は着工から10年という長い歳月を経て昨年4月開通した。毎秒4メートルを超える激流の中、幾多の困難を乗り越えて完成した世界一長いつり橋である。

 

第10問

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いかがでしたか?

基本的なことでも「あれ、どうだったかな」と思うところがあったかと思います。

かなりひねった問題もありますし。

でも少し基本を習えば難しくはありませんよ。

 

 

 

 

 

 

 

硬筆書写技能検定の受験をおすすめする理由

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  ブログ名が「字が上手になりたいんです‼︎」でもありますし、書写検定のなかでもまずは硬筆書写技能検定について書こうと思います。 

 

 まずはなぜ受験をおすすめするのか、です。

 

 

私が硬筆書写技能検定を受けようと思った理由

 

   私が検定試験を受けようと思ったのは、当たり前ですけどやはり字が上手くなりたかったからです。

 

   通信教育も受講したことがありましたが、自分に甘いのと、あまり添削する講師の字が私の好きな字では無かったので、受講半ばでやめてしまいました。もったいないことです。。

 これは自分の背中を押してくれる人が必要、と文化センターのペン字教室を受講することにしました。

 

   一番最初はテキストに沿って書きます。まずはひらがな、そして楷書、行書と続き、添削を受けた字を何回か書き取り帳(国語12マス)に書いていきます。

 

   先生は、それはそれは優しく添削して下さって、「上手だねえ」「前も習ってたでしょう」と持ち上げてくれ、「じゃあ、次の課題に進もうか」となります。

 

    私は、ほめて伸びる、というより叱られるとやる気がなくなるタイプなので、ほめてもらえば気を良くしてまた行こうと思います。

 でも 一度や二度と書いただけで、上手くなれば苦労はしない…上手くなれる人もいると思います。書いて字の形が記憶できればいいんです。でも不器用な私は絶対無理。。

 

 3ヶ月たって先生に硬筆書写検定を勧められました。私はほめられて調子にも乗っていましたからすぐに受験をすることにしました。

 理論問題は通勤途中のバスの中で。実技の練習はテレビを見ながらの気楽な勉強でしたが、今まで手本を見ずに書くとすぐ自分の字に逆戻りだったのが、なんとなく字の形を整えるコツが分かってきました。

 

 1級合格まではそれからまだ年月を要しましたが、今、それなりにペン字を教えることができるのは、検定をすすめてくれた先生のおかげだと思っています。 

受験をためらう理由

 今は勧める方の立場ですが、受験を渋る方の理由は、

  1. 字がうまくなりたいだけなので試験を受ける気はない
  2. 時間が無いので試験を受けるひまがない
  3. まだ下手なのでもう少したってから考える
  4. 緊張してしまうので試験では自分の力が出せない
  5. もし不合格だったら落ち込むから

というのがほとんどです。

 強制してするものでもないですが、もし少しでも気になっているのであれば、

 

1は、受験は字が上手くなる近道です。

 

2~5は、4級(中・高校生程度)くらいから始めてはどうでしょう。ちなみに通常大人の方は3級くらいからおすすめします。比較的合格しやすい級から始めて、慣れていく。5~2級は勉強することはあまり変わらないので、忘れないうちにまたすぐ受けていくのがいいです。

特に4は、実技に速書き問題があるので、これで緊張してしまい自分の力が出ない人が多いのですが、たまには緊張するのもいいですよ。頭が冴えてきます。 

 

5もわかります。でも書写検定は誰かと比べるものでもないですし、一人で挑戦するものです。こっそりと受験して、合格したら自慢しましょう!

 

受験をおすすめする理由

 前回の話とカブリますが、

 字の上達の近道・・手本に頼らず自分で考えることが大事です

 

 頭の運動・・手を動かすこと、頭を動かすことは老化防止に最適です。

 

 文部科学省公認なので履歴書に書ける・・できれば2級までとるとバッチリ!

 私学受験などで資格があると有利と聞きます。学生なら3級も誇れる資格です。

  最近は必須科目として受験勉強をしている専門学校も多いです。字が上手な人は履歴書もきれいに書けます。 

 

 自分のレベルアップもできます。硬筆は字が書ければ、用具もペンと鉛筆さえあればすぐにでもチャレンジできます。

 特技を持ちたい人もすぐに挑むことができますよ。

 

 

 

 

 

  

 

   

硬筆・毛筆書写検定試験を受けてみませんか?

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硬筆・毛筆書写技能検定

 

 

 

 書写技能検定は知っていますか?

 おけいこで書道塾に通った人は、書道誌のお手本をもらって毎月提出して、何級、何段と上がっていきましたよね。

 その級や段は、〇〇書道会などが発行している書道誌が審査して出している級であって検定試験とは異なります。

 書写技能検定は、書道関係で唯一の文部科学省後援の認定試験です。

   詳しくは硬筆書写技能検定・毛筆書写技能検定試験 (一財)日本書写技能検定協会

のホームページに詳しく記載があります(2017年春にホームページを大幅にリニューアルしてとてもわかりやすくなりました)。

 ペン字や毛筆の実技と理論問題で構成されている試験です。

 ここでは簡潔に説明、そしてメリットや勉強方法など書いて行きたいと思います。

 

書写技能検定とは

  •  書写技能検定試験には、硬筆毛筆それぞれ5、4、3、2、準1、1級があります。
  •  資格は必要ないのでどの級から始めても大丈夫です。
  •  試験は年3回(6月、11月、1月)なので、時間に余裕のある季節の試験日に向かって勉強をします。11月試験は締め切りが過ぎましたので、最短で試験日は、平成30年1月28日(日)(申込期間 平成29年12月1日~平成30年1月12日)です。 
  •    47都道府県全てで開催されます。
  •    大人はもちろんお子さんと一緒に勉強して受験という人もいます。

 

検定試験を受けるメリット

  •  履歴書の経歴欄に書くことができるので、進学、就職等に有利となる。
  •    印刷文字を見ながら手書きで書くことで、字体を覚えようと努力するため、字の形が頭に入りやすく字の上達が早い(手本見ながらだと、書けた気分になりやすい)
  •    実技だけでなく、筆順や部首などの理論問題が出るので知識が身につく。
  •    教本で練習するだけより、目標が設定しやすく、合格したときの喜びがある。

 

検定試験を受験するために必要な物

硬筆

 筆記具

  • ボールペン、サインペン、万年筆など(問題によって筆記具を替えてもよい)
  • 油性マーカー⇨掲示(ポスター)を書く
  • 鉛筆、消しゴム⇨理論問題の解答用紙に書く 

あると便利な物

  • 定規・・ただし試験用紙に線を引いてはダメ
  • 新聞紙(油性マーカーを使うとき)
  • 下敷き(ソフトタイプ)
  • 参考書、テキスト・・持ち込みは不可

 

毛筆

 

  • 筆(大筆、小筆)、硯、下敷き、文鎮
  • 鉛筆、消しゴム⇨理論問題の解答用紙に書く 

あると便利なもの

  • 参考書、テキスト・・持ち込みは不可
  • 新聞紙

 

 試験当日は、毛筆の半紙や硬筆の用紙は所定のものが配布されます。定規や参考書も机の上に置いてはいけませんが、受験勉強には必要です。

 これがあれば、というテキストは、コレです。

 

 

 平成30年度版も来年出ますが、過去問が新しくなるくらいの違いなので、29年度版でも問題ないです。テキストも含め、試験対策など詳しいことは次回に(^o^)。

 

 

 

 

         

 

   

   

   

 

 

木や木のつく漢字


 

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     「木」という漢字。書きやすそうにみえますが、結構奥深い漢字です。

    その上、へんやつくり、かんむりにもなる変幻自在な漢字です!

   ということで(^_^;)、今回は「木」の書き方です。

 

木(き、もく、ぼく)

 

    印刷文字を見て見ましょう

    木

鏡合わせのように均等になっていますね。

でも手書きはそうではありません。

木の書き方

 

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どちらの形でもよい
  • 縦線は横線の中心に書く(楷書の場合)
  • 縦線の最後は止めてもはねてもよい
  • 左払い、右払いはどちらも縦線の3分の1より長くしない
  • 右払いだけを長くしがちですが左払いとのバランスを考えて

 

「木」が部首に使われている漢字

木偏(きへん)がつく漢字

   きへんを使った漢字は山ほどありますね。形は単体の「木」と違ってつくり(旁)の場所を侵さないように書くことが大事です。これはへんとつくりで成り立っている漢字全て同じです。

 

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  • 縦線は横線の右端に書く。
  • 左払いは横線から出ないくらいの長さ。
  • 右払いも同じ。短く止める。
  • きへんの縦線の最後は止めてはねてもよい。
  • つくりの部分はきへんに遠慮して歪んだ形にしない。中心を通して書く
 
下や上に「木」がつく漢字
 楽 果 業 案 楽 

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  • 木の縦線は止めてもはねてもよい
  • 払いは払っても止めてもよい
  • 払いは縦線の最後の位置より短くする
  • 1対1の割合で書くとバランスがとりやすい

 

査 

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「査」の木の縦線ははねない

 

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「栄」の木はホでもよい

 

栽 

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「栽」の木はきへんのよう長細く

 

樹 柳 

 

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 横広の字にならないよう、三等分にする

 

 他にも、森、林、桜、楓など木に関する植物の漢字や、札、柱、板など木でできた物の漢字など木が関係する字に使われています。

 栄(榮)はたいまつを使って輝いた様を表しているようです。

 木を使う漢字は、よく使う漢字が多いので形を覚えると書きやすいですよ。

 

 

ペン字上達テキスト

ペン字上達テキスト

 

 

 

 

平成29年度版  硬筆書写技能検定3級合格のポイント

平成29年度版 硬筆書写技能検定3級合格のポイント

 

 

 

 

 

心や心のつく漢字

 

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字を書いていて、書きづらい、不恰好になる、とい特定の字はないですか?

    教えていても苦手な字というのはだいたい同じような字の場合が多いです。

   一度上手く書けるようになると、コツを忘れなければずっと書けるようになります。

  

 

 

    心(こころ、しん)は書きにくい字の中でも上位だと思います。

   まず、印刷文字を見てください。

           

 3つの点が字の回りを囲んでいるようですね。

 手書きでは、3つの点は大きさも方向も違います。       

 「心」の書き方

 

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  • 左の線と右の払いは下線でそろえる
  • 右の払いは斜め下へ中心まで書いた後に水平にする
  • 右の払いの跳ねは3画目の点へつながっている
  • 右の2点は最後の点が少し上がっている

 

   バランスの取れていない字は、上記の事項が欠けているもののです。

    例えば、

①                         ②                                ③ 

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①は右払いの斜め線が長く、水平になっていない。また、右の2点が中に入りすぎている。

②は右払いが四角過ぎであり、右の2点が離れている。

③は右払いの最後のはねが、違う方向を向いており、右の2点目が1点目より下にある。

 

   クセを直すには、クセを意識しましょう。

 

心が部首に使われている漢字 

 

   思  意  悲  愛

 

 

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    心が下にある漢字は字の2段重ねなら1体1、「意」のように3段重ねなら1対1対1の割合で書くとバランスがよいです。恋、恩、急、など。

    また、「愛」も部首はこころです。上下1対1になるよう心を平たく書きますが形が崩れないようにします。

 

 

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「恥」のようにつくりが心の漢字が、今思い浮かびませんが、どうしても横長の字になるので、少し縦長に書くと収まります。

 

 

①                                            ②

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「感」の書き方は2通りあります。

①心が下全体に広がって、斜めの線が短い漢字

②心を小さく書いて左下にして、斜めの線が長い漢字

どちらも許容の形で正しいです。

 

   心のついた漢字を改めて見ると、やはり人の心を意味した字が多いですよね。

   こころ(したごころともいう)が部首になった漢字は多いですが、大部分がおなじ心が付いているので、覚えてしまえばこちらのものです^_^