硬筆書写技能検定 理論問題の勉強法②
硬筆書写技能検定 3級理論問題
第8問 筆順
筆順も常用漢字の筆順全部覚えるのは大変です。
基本の原則もありますが、原則から外れている筆順の漢字も多いのでテゴワイです。 原則に固執すると変化球の問題が出たときに失敗してしまいます。
それでも迷ったときはやはり原則に沿って回答するのが無難です。〇✕の問題なので2分の1の確率ですから。
1.上から 下へと書く筆順
かんむりで構成されている漢字は、ほとんどが上から下へ書きます。
ただし、下のように「かんむりの筆順」があるときは左から右へ書きます。
これにも例外はあり、「常」「尚」「肖」の上は真ん中から左、右の筆順です。
2.左から右へ書く筆順
へんとつくりで構成されている漢字は、左から右へ書きます。
へんとつくりの間に部首が入っている場合、「側」「術」「樹」なども同じです。
また、へんの筆順は大部分が上から下へ書きます。
3.似たような漢字の筆順
田、甲
「田」の中の+は縦書いて横です。
「田」の縦線が枠(口)から下へ突き出ないときは縦が先です。「町」「異」「番」など。
上だけが突き出る「由」「笛」は縦が先なのです。ややこしいですが、同じ形なので一字だけでも覚えると応用が効きますね。
「甲」の中の+は横書いて縦です。
「里」「野」「申」など。
車、東、朝
この3つの字は似ているのですが、上の原則によって筆順が違います。
「車」は上から下へ書いて、真ん中の線で終わります→上から下の原則に基づいています。
「東」は真ん中の縦線書いてそこから左払い、右払いを書きます→上から下、左から右の両方の原則を使います。
「朝」の場合先に+、その後に日、+、の順に書き、月を書きます→へんは上から下へ書き、つくりを書く両方の原則です。
4.間違えやすい漢字の筆順
九、及
この2文字は間違えやすいです。字画も少ないのでこのまま覚えましょう。
「旭」「吸」などで応用できます。
有、友、止、
この3つも間違えやすく、問題になりやすいです。
「有」は「右」の書き順と同じ→縦から横
「友」は「左」の書き順と同じ→横から縦
「止」は横から縦でも間違いではないですが、下の書き方を覚えた方が確実です。
芽、過、可、帯、楽
いずれも間違えやすい筆順なので覚えましょう