字が上手になりたいんです!!

ペン習字教師20年でつちかったノウハウと日々のこと

ひらがな…48文字の奥深さ

※平成29年8月30日の記事を更新しました 

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こんにちは蓮です。

今日はひらがなの書き方についてお話しします。

 

ひらがなは、簡単にいうと漢字が簡略化して独自の文字になったものです。

たとえば「あ」は

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左から、楷書 草書 ひらがな

 

というように。

ひらがなを書くときに元になった漢字をイメージしながら書くと書きやすいです。

 

字の練習をするとき、「ひらがなは簡単だから、さっと済ませて漢字を頑張ろう」と思っている人がもしいたら、それは違います。

 

ひらがなは日本語の文章を書くために必ず必要です。

 

また、文字の大小、中心線の取り方などとても難しいです。

 

そして漢字よりも曲線が多く(の、あ、す、め、わ、などなど)、苦労される人が少なくありません。

 

でも継続して習っていけば、たったの48文字(ゐ、ゑを含む)ですからマスターすれば字の上達に必要な要素3分の1はクリアしています。

 

ちなみに私が考える上達に必要な要素は、

    ひらがなを極める

    漢字の形の取り方を覚える

    ひらがなと漢字のバランス(大小、長短、中心線など)が取れている

です。他にももちろん大事なことはありますが、この3つをクリアすればモノにしたも同然です。

 

すみません。言うのは簡単ですよね。

先日新しく入った生徒さんに、ゆっくりやっていたら人生が終わっちゃいます、と言われました。

 

でも一歩ずつ一歩ずつです(^^)

 

前置きが長くなりました。今日は[あいうえお]の書き方を説明します。

 

1  あ

 

[あ]を書くとき、曲線の上の部分が平坦にならないようにします。右上に点があると思ってそこを目指して線を上げ、ゆるやかに下りるイメージで書きます。

 

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2   い

[い]は[以]が字源です。

斜めの2本の線の、上部を揃えます。下部は右の線が少し上がっています。

また左と右の線は空気上で繋がっています。(本当に繋げてはいけません)

 

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3    う

[う]は[宇]が字源です。

上部の点は真ん中に置かず右寄りにします。そして上から下へ行く線はあまり早く曲がらないで、我慢してまっすぐ書き、最後に少しだけ内側に入れましょう。

 

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4   え

[え]は[衣]が字源です。

[え]も上部の点は右寄りにし、45度くらい斜めの線を引いて上に上がる部分は斜め線にくっつくように。

 

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5   お

[お]は[於]が字源です。

曲線が交差する空間は三角にしてみましょう。楕円で書いてもよいですが、三角の方がよりスマートに見えます。最後の点は、曲線と空気上で繋がっているように。

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※ ここで説明する書き方はあくまで、私が良いと思う字を書くためのものです。今まで皆さんが書いている字はもちろん、学校で習った字、書店で購入したペン字テキストと違うこともありますが、どれが一番かは個人個人違います。

このブログはご参考として読んで頂ければ幸いです^_^