硬筆書写技能検定 理論問題の勉強法④
硬筆書写技能検定 3級理論問題
第10問 間違い探し
第10問は常用漢字で書かれた文章の中に、常用漢字でないもの(線や点が抜けていたり多かったりするもの、旧字体、書写体で書かれているもの等)を探す問題です。
間違っている箇所は10問です。間違いが8箇所しかないときは、あと2箇所隠れています。
これが案外難しいです。
問題を見てみます。
平成11年第1回検定問題
上の〇が誤った字が書かれています。
どこが?と思う箇所もありますよね。
① 博
右上の点がありません。
「専」は逆に点がないので、点有りの問題が出るときがあります。
② ③ 恐竜
「恐」は右上の「凡」の真ん中の点がありません。
「竜」は「田」になっているところ、「由」のように上の線が飛び出ています。
点が無い、もしくは有る、という間違いや、出てない箇所が出ている、もしくは逆という間違いはよく出題されます。
④ 骨
判りづらいですが、上の「口」の中にある小さい□が右下に付いているところ、問題では左下に付いています。
⑤ 皮
問題は真ん中の縦線「ı」と「又」がつながっており、画数が全部で4画になっています。正しい画数は5画で「ı」と「又」が離れています。
⑥ 紀
「己」が「巳」になっています。これも出やすいです。
⑦ 後
「幺」の最後の点が無く、次の左払いとつながっています。
⑧ 層
「尸」の「口」の左線が無く、「コ」になっています。
このように線が付いている、離れているというのもよく出ます。
⑨ 数
この問題の中で、一番難しかったです。
問題は縦17.3㎝横8.3㎝ の枠内にあります。字が見にくいということは有りませんが、この問題は、「女」の右上に点が付いています。
よーく見ないと見過ごします。こういう問題もありますので気をつけて。
⑩ 発
はつがしら(癶)の右の「”」が1点しか付いていません。2つの点のところ1つの点しかないという問題もよく出ます。
他の「然」「膚」「卵」なども、この字で合っているのか不安になるよう字が揃っていますね。
自分の書いている字が間違っていないかと惑わされることも多いと思います。正しい常用漢字をしっかり覚えることが必要です。
この問題の場合、わからない時に苦心してひねり出して空白を埋めたり、合っているのに間違っていると思って訂正しないことが重要です。9問しか見つからなかったら無理して10問答えないで、9問だけ回答するようにしてください。