硬筆書写技能検定 実技の勉強法③
硬筆書写技能検定 3級検定実技問題
第3問 行書の縦書き
行書の縦書き問題です。
行書は第2問でも出題がありましたが、楷書が一画一画丁寧に書くのに対して、行書は続け書きをしたり、線を省略したりする書体です。行書よりもっと省略した形が草書で、これは理論問題第9問に出題されています。
勉強方法は次の点を注意しながら、縦書き文に慣れることです。最近は横書きで書くことが増えています。また、行書を初めて書くという人もいると思いますのでまずは書いて慣れましょう。
(3級検定の)行書を書くための注意点
※行書は楷書から生まれたわけではありませんが(難しくなるので理由は省きます)、ここでは楷書を基準に説明します。
- 行書の漢字はあまり続け書き、省略をしすぎない→準1級、1級検定であれば必要となりますが、3級は楷書を1箇所か2箇所線を続けるくらいにした方が無難です。
- 楷書より丸みがあり、少し右上がりの字にする。
縦書き文を書くための注意点
- 漢字よりひらがな・カタカナを少し小さめに書く
- 漢字、ひらがな、カタカナはそれぞれ同じ大きさにそろえる
- 中心をとおすように書く
- 上下の余白を取る
解答例です。
このボールペンのブラックで書きました。書きやすいです。
次は、問題のある解答例です。
注意する箇所です。
※上下の余白をはみださないようにしましょう
① 線を続けて書きすぎている
② 字が大きすぎる
③ 中心からずれている
④ 漢字が小さすぎる。ひらがなより大きく書く
⑤ 「孤」のつくりが「爪」になっている
正しくは「瓜」。字の間違いがないように確認する。間違いに気づいたら間違った字に斜め線を1本引いて、字の近くの空白箇所へ正しい字を書く(第1問速書きと同じ方法)。
⑥ ひらがなが大きすぎる
⑦ ひらがなが連綿になっている
「連綿」は行書や草書の文章を書くとき、ひらがなとひらがなを続けて書くことですが、問題に「連綿は使わない」とあるので使用しない
⑧ 「サザンカ」の「ン」が抜けている
分かりやすく挿入する(第1問速書きと同じ方法)。できるだけ字を抜かさないように気を付ける
⑨ 「抑」のつくりが「卯」になっている
⑤と同様に訂正する
⑩ 「い。」の〇が抜けている
句読点に注意する
縦書きの文章の詳しい書き方や練習方法はこのブログで紹介しています。↓
のぞいてみて下さいね。